記事に書かれている「葬儀」とは、通夜・告別式のある一般的な葬儀ではなさそうです。
ちなみに、火葬式(直葬)で22万円でしたら、葬儀費用としては標準的な金額です。
葬儀プラン|簡単な説明
当社では次のように定義しています。
家族葬:通夜・告別式を含む一般的なご葬儀、二日葬とも呼ばれてる
一日葬:告別式から火葬までを一日で執り行うご葬儀
火葬式:通夜・告別式を行わないご葬儀
火葬式とはいわゆる直葬です。
数年前に施行件数が増えた時期もありましたが、現在はブーム?は過ぎたようです。
当社では、「通夜や告別式を行うか否か」で家族葬・一日葬と火葬式とを明確に分けて考えています。
通常の葬儀と火葬式とは別物
ご家族様が火葬式を希望された際は、「通夜や告別式のないプランとなりますがよろしいですか?」と必ず確認しています。
後々のトラブル回避が目的です。
過去には以下のような事例がありました。
①火葬式で葬儀(通夜・告別式)を行えるものと勘違いしている
②「火葬のみで葬儀を行わないのはけしからん!」と、参列者が喪主を非難する
①のケース
⇒葬儀の打ち合わせ時にご説明して誤解を解くことが可能です。
②のケース
⇒火葬場に来て参列者が初めて気づきますので、その場でのトラブル回避は困難です。
火葬式とは通夜や告別式のいわゆる葬儀を行わない形式であることを、周知徹底するように心掛けています。
「思っていた葬儀と違う」という誤解を与えてしまっては元も子もありませんから。
「ご葬儀は故人様・喪主様だけで行うものではない」ということかもしれません。
参列者(他者)への配慮も求められるのがご葬儀の難しいところです。
「葬儀費用は22万円」はどのような「ご葬儀」であったか
※今回引用した記事につきましては、下記にリンク先【関連記事】を貼っておきます
記事に以下の文言が記されていました。
”娘と長男で「狭くて祭壇は置けないのでいらない」「花と写真はこちらで用意します」「お通夜はうちでやるからいらない」と”
”お葬式にはお坊さんも呼ばず、戒名もなしです。”
これらの文から推測できることは次のとおりです。
・自宅で納棺しお別れをした後に出棺
・そのまま火葬場に直行
・炉前で焼香を済ませ火葬・収骨
以上のことから、自宅ご安置で火葬式(直葬)を執り行ったものと思われます。
「火葬式(直葬)プランで、葬儀費用22万円でお別れができてよかった」と。
【関連記事】「50年以上賃貸」「葬儀費用は22万円」お金の心配をしない老後ひとり暮らし|引用先 PHPオンライン衆知
「葬儀費用は22万円」を読んで葬儀屋が感じたこと
四十九日後に親族にお伝えしたとのことですが、特にトラブルがなかったようで何よりです。
個人的に気になったのは、以下の文言です。
”「22万円でお葬式をした」と言うと、誰もが驚きます。なかには、「300万円かかった」という人も。”との記述。
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今回の22万円は火葬式(直葬)であると思われます。
一方、300万円かかったご葬儀は、先ほど説明した家族葬(二日葬)か一日葬のいずれかだと考えられます。
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葬儀プランが違えば、前提となる基本料金が違ってきますし。
参列者数の多寡、ご香典の有無、御食事や返礼品の有無、会館利用の有無、お坊さんへのお布施の有無など条件も変わってきます。
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別々の葬儀プランであるものを、同じ土俵(葬儀費用)で比較することになんら意味を見出せません。
100m走のランナーとマラソンランナーとを、同じフィールドで競わせることはナンセンスだと思いませんか。
「葬儀費用は22万円」についてのまとめ
前述のとおり、葬儀プランが違えば葬儀内容も葬儀費用も変わってきます。
今回の記事でしたら、「〇〇プランの葬儀費用は22万円」が正しい記述です。
火葬式(直葬)で22万円なら、何ら違和感はありません。
※当社の火葬式事例を下記に添付しておきます
昔に比べ葬儀形式の選択肢が増えたことは、利用者側の視点に立つと喜ばしいことです。
お葬式に関する情報も、以前と比較してかなりオープンになっています。
葬儀打ち合わせで、担当者にご希望をお伝えください。
また、事前お見積もりをご利用いただけると、費用面のトラブルを減らせます。