ご自身のお金に関する情報、整理整頓はなされていますか?
残されたご家族が困らないようにするためにも、終活については「お金」関連の情報整理から手を付けることをお勧めします。
見直しすべきお金の7項目を見ていきます。
今回は後編となります。
④ネット銀行・ネット証券は利用会社の共有を
ご家族から見えにくいのがネット銀行やネット証券の存在です。
相続で金額を算出していく際の大事なデータになりますので、ご家族に伝えておく必要があります。
通帳や証書など形あるものは保管しやすいですが、ネット金融の場合はどうでしょうか。
金融機関から送られてくる"開設通知書"に口座内容が記されていますので、そちらを保管しておく必要があります。
⑤不動産は名義確認でトラブル回避
相続に必要な書類を用意し、いざ相続しようと不動産関係の書類を確認してみると名義人が故人のままだった。
このようなケースですと、遡って名義変更を行う必要が出てきます。
遡る回数が増えれば増えるほど、作成する書類の数が増えますし相続人も増えます。
遠縁の血縁者から署名をもらう、関係者全員の同意を取る、これらの手間暇もばかになりません。
不動産トラブル回避策➡土地登記を早めに確認しておく
最寄りの法務局に出向き、お持ちの不動産に関する情報を確認しておきます。
不動産の名義を確認し、必要であれば正しい名義に変更しておきましょう。
不動産の相続登記を適切に行うことで、お子さん世代らに負の遺産を残さない、という心構えで。
⑥株式・債券はリスト化➡ハイリスク商品の見直し
所有している株式や債券をリストアップするのは共通です。
保有銘柄の見直しについては、世代やリスク許容度などによって考え方が変わってきます。
例1)現役世代で働き盛り…ハイリターンが見込める株式投資で将来への資産形成を図っていく
例2)シニア世代…資産に占める安全資産(債券など)の比率を高め、老後資金を手元に残していく
配偶者やお子さまがいらっしゃるなら、その方々と相談してみるのも一案です。
⑦クレジットカードは使っていないカードを解約
クレジットカードを複数枚持ってらっしゃる方も多いかと思います。
中にはクレジットカードの存在に気付かずに、年会費だけを払い続けているケースも散見されます。
無理して1枚に絞る必要はありませんが、ここ数年まったく使っていなかったり、年に1回も使用していないカードは終活を機に断捨離することをお勧めします。
クレジットカードをご自身で処分する際の注意点
ハサミや専用シュレッダーなどを使って、細かく刻んだ上で廃棄するようにしてください。
下記の2点を意識して刻んでいきましょう。
1.情報…氏名、会員番号、セキュリティーコードなど
2.機能…磁気ストライプ、ICチップ
復元されないようにする狙いがあります。